しのよそく
死の予測
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 大正期、自分の死ぬ日を予告して身辺整理まで済ませ、実際にその通り息を引き取った老人たちの話。
- 細部
大正の頃、ある老人が近々死ぬからといって親しい人々に前もって挨拶状を送ったことがあった。それから一週間ほど経ったある日、老人は今日死ぬのだと家の者に告げ、その言葉どおり同じ日の午後にそのまま息を引き取ってしまったという。特に病を患っていたわけでもなく、周囲を驚かせた。新潟市内にも同じように自分の死期を言い当てた老人がいたと伝えられる。また別の話では、七十数歳になる元気な老人が普段どおり百姓仕事をこなしていたが、ある日突然、自分は何月何日に死ぬのだと言い出した。
家族は年のせいで気が弱っているのだろうと取り合わなかったが、当人は自分で葬式の段取りをすっかり済ませ、当日は沐浴をしてから床に就き、家族一人一人に別れを告げたのち、称名を唱えながら静かに息を引き取ったという。
- 広まり方
- 『民間伝承』1944年掲載、渡邊行一「三條市での死生観」に記録がある。
- 地域
- 新潟県新潟市
- 年代
- 大正
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ