しんきろう
しん気楼
国内
場所・異界
- どんな話か
- 槍ヶ岳が二つに見えることがあり、それも狐火のしわざだろうと語られた見聞。
- 細部
- 北アルプスの槍ヶ岳が二つ並んで見えることがあるという。見ていながら気づかずに過ごしている者もいるのだろう、と書き手は述べる。井上靖の小説にも春の狐火が出てくることを引き合いに出しつつ、山が二重に見える現象もまた狐火の類ではないかと結んでいる。怪異と自然現象の境目にある見え方を、当時の人がどう受け止めたかがうかがえる短い記述で、目撃譚というより随想に近い形で残された。
- 広まり方
- 1957年刊『伊那』所収、木下仙による狐火の季節の一文に記されている。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ