しみ
シミ
国内
場所・異界
- どんな話か
- 体育館の壁の塗装が、髪を結った女の輪郭のかたちにばかり剥げ落ちるという学校の噂。
- 細部
- 市内のある小学校で語られている話。体育館の壁面に浮かぶ塗装の剥がれが、束ねた髪の女の姿に見えるという。単なる劣化なら塗り直せば消えるはずだが、何度手を入れても剥落は同じ輪郭をなぞって現れる。だから気味が悪いのだと児童のあいだで言われている。人影を見出す対象が幽霊の目撃談ではなく建物の傷みそのものである点に特徴があり、日常の設備が繰り返し同じ像を返してくることへの不安が話の芯になっている。学校という閉じた空間に生まれる噂の典型例として採集された。
- 広まり方
- 『民俗』1990年掲載、林英一の論考「学校の中の非日常空間の位相」に事例として挙げられている。
- 地域
- 神奈川県横浜市
- 年代
- 平成
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ