しいのきだに
椎の木谷
国内
場所・異界
- どんな話か
- 立木を売ろうとするたび氏子の家々の戸が外れたり壊されたりし、以来この谷の木には手を付けないと決めたという。
- 細部
- この谷の立木を金に換えようという相談が持ち上がった晩、氏子たちの家の中戸がことごとく外れてしまった。人々は恐ろしくなり、売却の話を取り下げている。時代が下ってから再び同じ相談が出たが、今度は各戸の表戸が壊され、村中が騒然となった。二度の異変を経て、この谷の木には手を付けないという不文律が定着したという。神域とみなされた場所の資源に値を付けようとする行いへの戒めが、家屋の建具の異変という身近な形で語られている点が目を引く。
- 広まり方
- 1986年の『成城大学民俗調査報告書』の口承文芸の項に収められている。
- 地域
- 滋賀県長浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ