しゃみがふち
三味が淵
国内
場所・異界
- どんな話か
- 道を偽られた座頭が三味線を抱えたまま身を投げ、以後淵から弦の音が響くという。
- 細部
- 三味脇にある淵で、名の由来は一人の座頭の死に結びつけられている。諏訪へ向かう道を村人に尋ねた座頭は、返ってきた出鱈目な答えのために行くべき方角を失い、泣きながら坂を上り下りするうちに日が落ちてしまった。行き場をなくした座頭は三味線を手にしたままこの淵へ落ちて命を絶ったと伝わる。以来、夕方になると水底から弦をかき鳴らす音が聞こえてくるといい、彷徨った坂は泣き坂と呼ばれるようになった。人の悪意が発端に据えられている点が、この土地の水の伝説の中でも際立っている。
- 広まり方
- 1987年刊『長野県史』民俗編東信地方ことばと伝承、細川修・松本清人による水の伝説の章に二例が載る。
- 地域
- 長野県佐久穂町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ