せっしょうばし
殺生橋
国内
場所・異界
- どんな話か
- 百済から漂着した巨木を橋にしたところ毎夜怪しい声や光を放つようになり、行基が断ち割った一片が脇岬の観音になったと伝わる。
- 細部
- 昔、遠く百済の龍萬山に生えていた巨木が肥後国宇土郡の海辺に流れ着き、これを橋として架けたことがあった。ところがこの橋は夜ごとに恐ろしい声を発したり、怪しい光を放ったりするようになり、いつしか殺生橋と呼ばれるようになったという。これを聞いた行基菩薩が錫丈を用いて橋を八つに断ち割り、海へ投げ入れたところ、流れ着いた先で観世音菩薩の像を刻むと誓いを立てた。そのうちの一片が流れ着いたのが、長崎の脇岬村にまつられている観音であると伝えられている。
- 広まり方
- 1937年の『旅と伝説』所収、伊藤一郎「佐賀県大浦村竹崎観音堂の鬼祭」に記録がある。
- 地域
- 長崎県長崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ