いいじまのぶぐをひろうとおこり
飯島の武具を拾うと瘧
国内
場所・異界
- どんな話か
- 合戦の死者と武具を埋めた塚で、そこで刀や鏃を拾うと瘧にかかると忌まれた。
- 細部
- 織田勢が攻め寄せた際、城を守っていた上沼左近がこの地で討たれたと伝わる。戦のあとに出た亡骸と、折れた武器のたぐいをまとめて埋め、塚として築いたのが起こりだという。以来この場所は容易に手を触れてはならない土地とされ、草刈りに入った者が土中から現れた刀身や鍔、矢の根を拾い上げると、瘧を病むと言い伝えられた。武具が持ち主の無念を帯びたまま残っているという理解であり、塚を荒らさぬための戒めとしても働いてきた。近隣には千九人童子の墓と呼ばれる碑もあり、同じ死者たちをめぐる伝承として結びついている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第十二編口頭伝承、第二章伝説の塚の伝説の項に載る。
- 地域
- 長野県飯島町
- 年代
- 戦国時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ