せんこのたきのおぜん
千古の滝のお膳
国内
場所・異界
- どんな話か
- 水神の告げに従えば滝のそばに膳が現れたが、返さぬ者が出て二度と貸されなくなった。
- 細部
- 病の母と暮らす若者がいた。よく働き親にも尽くしたが暮らしは楽にならず、母の回復を水神に願い続けても快方に向かわない。せめて一度でいいから甘いものを食べさせたいと願っていたある夜、夢まくらに水神が現れ、千古の滝のそばでお膳を下さいと三度唱えれば膳が出る、ただし食べ終えたら必ず元の場所へ返すようにと告げた。教えの通りにすると馳走の並んだ膳が現れ、母の病は次第によくなり、暮らし向きも上向いた。ところが後をつけた隣人が同じように膳を出し、そのまま返さなかったため水神は怒り、以後は誰が唱えても膳が出ることはなくなったという。
- 広まり方
- 1987年刊の『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、水の伝説(細川修・松本清人)に収められている。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ