わかさのせみのききなしとみとどろ
若桜の蝉の聞きなし富と泥
国内
場所・異界
- どんな話か
- 蝉の声を聞きなした言葉に正直に応じた婆に富が、真似た欲張りな隣家には泥がついたという昔話。
- 細部
- 蝉の鳴き声が「バーン、バーン、婆あの尻ひっ付くぞ」と聞こえてくることがあるといい、ある婆さんが「ひっ付かばひっ付け」と言い返してみたところ、本当に自分のお尻にお金がくっついていた。これを聞いた隣に住む欲張りな爺と婆が、同じように蝉の声へ言い返して真似をしてみたが、こちらはお金ではなく赤土や松脂ばかりが身についてしまったという。正直者と欲張り者の明暗を蝉の聞きなしに託した話である。
- 広まり方
- 1971年の『伝承文学研究』所収、三原幸久「鳥取県若桜の昔話(上)」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県若桜町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ