せいしょうなごん
清少納言
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 鐘楼を築くため清少納言の墓とされる場所を動かそうとした僧の夢に女官が現れ、和歌を詠んで塚を残すよう求めたという。
- 細部
- 寛永のころとも享保のころともいわれる時期、讃岐の金比羅山のふもとにある寺で、鐘楼を築くために工事が計画された。予定地は清少納言の墓であると伝えられてきた場所にかかっており、和尚がその夜見た夢には、美しい女官が現れて一首の和歌を詠みかけたという。もう一つの言い伝えでは、象頭山の鐘楼のそばに清少納言の古墳と刻まれた石碑があり、これを動かそうとした際、金光院という坊の僧の夢にやはり一人の婦人が現れて同じ趣旨の歌を詠んだとされる。この歌を聞いた者は、まことにこれが清少納言の墓に違いないと思い直し、もとの場所へ残すことにしたのだという。
- 広まり方
- 『旅と伝説』1931年掲載の柳田国男「和泉式部の足袋」と、『日本随筆大成』第一期1976年刊の伴蒿蹊「閑田耕筆」に、それぞれ記されている。
- 地域
- 香川県琴平町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ