おきくのさらをかぞえるいど
お菊の皿を数える井戸
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 大切な皿を割った、あるいは無実の罪を着せられた女中お菊が手打ちにされて井戸へ投げ込まれ、夜ごと井戸から皿を数える声が聞こえるという怪談。
- 細部
- 江戸を舞台とする「番町皿屋敷」と、姫路を舞台とする「播州皿屋敷」が二大系統とされ、これに連なる類話は岩手から鹿児島まで全国に50カ所近く伝わる。18世紀前半に人形浄瑠璃として脚色されたことで、現在知られる筋立てが定着した。姫路では寛政7年(1795年)に城下で異形の蛹が大量発生し、恨みを抱いて死んだお菊の生まれ変わりとされる「お菊虫」として名物になったという記録も残る。
- 広まり方
- 井戸に沈められた女性の怨霊が夜ごと現れるという筋立ては、井戸や水場を舞台とする現代の心霊スポット系都市伝説・怪談で繰り返し用いられる定番の型となっている。皿や数を「数える」行為を反復して恐怖を高める演出も、現代の怪談によく見られる手法である。
- 地域
- 江戸・番町(東京都)、播州・姫路(兵庫県)など諸説
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ