さんじゅうさんねんちちゅうでいきたひと
三十三年地中で生きた人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 井戸を掘ると埋もれた土蔵が現れ、山崩れから三十三年生き延びた二人がいたという奇談。
- 細部
- 信州の浅間ヶ嶽のあたりで百姓が井戸を掘っていたところ、二丈あまり掘り進んでも水は出ず、代わりに瓦が現れた。不審に思ってさらに深く掘ると土蔵の屋根に行き当たり、その中に五、六十歳ほどの人間が二人生きていた。彼らの言うところでは、三十三年前の山崩れで閉じ込められ、ほかの四人は死んでしまったが、蔵に蓄えられていた米や酒によって命をつないできたのだという。埋没した建物と長い時間を隔てた生還を組み合わせた、随筆に記された類の奇談である。
- 広まり方
- 1975年刊の『日本随筆大成第1期』所収、大田南畝『半日閑話』に収められている。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ