さえのかわら
サエの河原
国内
場所・異界
- どんな話か
- 幼子を亡くした者が夜更けに通ると赤子の泣き声が聞こえるという河原である。
- 細部
- なごうと西浦の間にこの名で呼ばれる場所がある。子を亡くした人が夜中にそこを通ると、どこからともなく赤ん坊の声が届く。石を数多く積み上げてやれば声はやむのだが、性根の悪い鬼がすぐに崩してしまうため、また泣き出すのだという。賽の河原の観念が土地の地名と結びついた例で、供養しても報われないという救いのなさが、子を失った親の悲嘆をそのまま形にしている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、地名の伝説サエの河原の項による。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ