りゅうぐう
竜宮
国内
場所・異界
- どんな話か
- 桐生の梅田町と黒保根町にはそれぞれ竜宮へ通じるという淵があり、頼めば膳椀を貸してくれたと伝わる。
- 細部
- 桐生には竜宮に通じるとされた淵が複数語り継がれている。梅田町の鴨渕は随道の先が竜宮まで続いているといい、祝い事などで膳椀が足りないときにこの淵へ願い出ると、必要な数だけ貸してくれたという。ところがある時、欲深い人物が借りた膳椀の一部を返さなかったため、それ以後は頼んでも貸してもらえなくなったと伝わる。一方、黒保根町の水沼にある「かまのふち」も同じく竜宮へ続くとされ、こちらも膳椀を借りることができたと語られている。異界とつながる水辺が生活の道具を貸し出すという、椀貸し伝説の一類型である。
- 広まり方
- 1982年刊『群馬県史 資料編27 民俗3』第二編三「群馬の伝説」(井田安雄)に、梅田町と黒保根町それぞれの事例が採録されている。
- 地域
- 群馬県桐生市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ