あかんぼうとりゅうぐう
阿感坊と竜宮
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 川に落とした鉈を追って竜宮に着いた阿感坊は乙姫から宝物を授かって帰るが、口止めを破って三日後に亡くなったという。
- 細部
- 斎藤氏の先祖にあたる阿感坊という人物が、竜宮島のあたりで藤蔓を切る作業をしていた際に鉈を川へ落としてしまい、それを追いかけているうちに竜宮にたどり着いた。竜宮に三日ほど滞在した阿感坊は、乙姫様から観音像と瑪瑙、そして玉手箱の三品を授かって帰ってきたが、現世ではすでに三年もの月日が経っていたという。竜宮でのことは決して口外しないよう言い含められていたが、殿様に厳しく問い詰められて話そうと口を開いた途端、阿感坊はそのまま息絶えてしまった。授かった瑪瑙は宮子神社に納められていたが火事の際に飛び出して木に挟まり、観音像は現在竜宮祠が管理し、玉手箱は今も斎藤家に伝わっている。気の毒に思った殿様は、廃寺となったコウガン寺にあった殿様の墓の前に阿感坊を葬ったとも語られている。
- 広まり方
- 1982年刊『群馬県史 資料編27 民俗3』所収、井田安雄がまとめた群馬の伝説の代表例に記録がある。
- 地域
- 群馬県伊勢崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ