ろうじんすて
老人捨
国内
人型の怪異
- どんな話か
- かつて60歳を超えた老人を薄藪という場所に捨てる風習があり、捨てられた魂が道行く人にすがる声を聞いて村人が中止したという。
- 細部
- 神岡町のこの土地では、かつて60歳を超えた老人を山に捨てるという風習があったと伝えられている。山へ向かう途中には薄藪と呼ばれる場所があり、そこにはこれまで捨てられてきた老人たちの魂が群れをなしてとどまり、道を通る人にすがりついてきたのだという。この場所を通りかかった者が悲しげな声を耳にすると、いっそう胸が締めつけられるようであった。こうした声を聞くうちに人々の心も痛み、いつしか老人を山に捨てる習わし自体がやめられていったと語られている。
- 広まり方
- 1950年の『民間伝承』掲載、林魁一「垣内その他」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県飛騨市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ