ふくしましのおににかえされたさんずのかわ
福島市の鬼に返された三途の川
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 三十三歳で死にかけた祖父が三途の川を渡り、鬼に追い返されて蘇生したという体験談。
- 細部
- 福島市飯坂町に伝わるこの話は、話者の祖父が三十三歳のときに死にかけたときの体験だという。意識を失った祖父は、赤や青の光に満ちたおとぎの国のような場所を歩いていた。途中で何度も名を呼ばれるので、そのたびに身を隠しながら進み、やがて三途の川にたどり着いた。川幅は広いが水は浅く、渡った先にある死出の山もなだらかな丘のようだったという。その向こうには一面の花畑が広がり、さらにその先には立派な鉄の門と御殿があって、赤鬼と青鬼が門番として立っていた。中へ通してくれと頼み込んだところ、「お前が来るのはまだ早い、帰れ」と怒鳴られ、金棒を振り下ろされたと感じた瞬間、息を吹き返したのだという。
- 広まり方
- 1964年の『民俗採訪』福島県信夫郡飯坂町茂庭調査(國學院大學民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 福島県福島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ