だんぶりちょうじゃのれいせん
だんぶり長者の醴泉
国内
場所・異界
- どんな話か
- 蜻蛉に導かれて見つけた尽きない鉱泉のおかげで富み栄えた夫婦が、だんぶり長者と呼ばれるようになった。
- 細部
神夢のお告げによって結ばれた夫婦が、正月に受けた神夢をきっかけにこの地を永住の地と定めて働いていた。ある春の日、夫が昼の疲れでうとうとしていると一匹の蜻蛉が飛んできて目が覚め、その蜻蛉を追って歩くうちに、群れ集う辺りで醴泉を見つけた。この鉱泉は汲んでも汲んでも尽きることがなく、どんな病でもたちまち癒えるのだという。これを機に夫婦の暮らしは目に見えて富み栄え、いつしか「だんぶり長者」の名で呼ばれるようになった。
二人の間に生まれた娘の秀子は、のちに継体天皇から寵愛を受けて吉祥姫と呼ばれるようになったと伝わる。湯瀬の上流にはダンブリ長者の屋敷跡が、下流の小豆沢には吉祥姫が建てたという大日堂が今も残っている。
- 広まり方
- 1932年の『旅と伝説』所収、武川乃粼「陸中湯瀬温泉と八幡平」に記録がある。
- 地域
- 岩手県八幡平市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ