れいげん
霊験
国内
場所・異界
- どんな話か
- 疫病に苦しんだ尾道浦へ鞆の浦の祇園神社から御神体を迎えて祈ると病が鎮まったという、祇園祭の由来譚。
- 細部
- 今の尾道が「尾道浦」と呼ばれていた時代、およそ300年前に疫病が流行し、漁業や商売で生計を立てる住民たちが困窮した。窮状を知った鞆の浦の祇園社の神主が守り札を届けようと尾道へやって来たが、尾道側の古老たちは自分たちの町にもとから祇園の社があるとしてこれを固辞したという。かわりに常称寺にあった御神体を迎え出し、あらためて祈願したところ、疫病はほどなく鎮まり、町には平穏が戻った。ご利益を慕う声が広まり、旧暦六月七日から始まる七日間の祭礼が毎年営まれるようになったと伝わっている。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』所収、保田素一郎「山陽の伝説玩具」に記録がある。
- 地域
- 広島県尾道市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ