いなのむねんをもやすれいか
伊那の無念を燃やす霊火
国内
場所・異界
- どんな話か
- 川を隔てた対岸からも見えるという火の玉で、無念の死を遂げた者の怨みが燃えるのだと語られた。
- 細部
- 夜ごと火が立つ場所があり、その光は川向こうからでも認められたという。ひとつは自学屋敷と呼ばれる土地にまつわる話で、城主の側近だった者が主を害した咎により、日に一本ずつ指を落とされたうえで殺されたと伝えられ、その恨みが火となって現れるのだと解された。もうひとつは鎌倉時代のはじめ、討たれた者の遺児である犬房丸がこの地へ流されて果てたという話で、その墓所から火が立ち、対岸の狐島でも見えたとされる。いずれも非業の死と土地の記憶が結びついている。
- 広まり方
- 1959年の『伊那』に掲載された北村勝雄の報告「狐火と人魂」に記録がある。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ