ふじよしだのぼんのれいうつし
富士吉田の盆の霊移し
国内
場所・異界
- どんな話か
- お盆には仏壇と墓の間で提灯の火を行き来させ、その火の移動にあわせて霊も移動すると考えられていた。
- 細部
- 富士吉田市向原のお盆の行事には、火を通じて霊を導くという考え方が見られる。八月十五日には、まず仏壇に灯るろうそくの火を提灯に移し、その提灯を持って墓まで出向く。墓では線香に火を移して供養を行い、今度はその線香の火を再び提灯へ移して家へ持ち帰る。このように仏壇と墓のあいだで火を行き来させる一連の動作そのものが、霊を家と墓との間で行き来させる手段だと考えられていた。火という目に見える形を借りることで、目に見えない霊の移動を人々が実感できるようにした仕組みであり、寺檀にまつわる記録と世間話の記録の双方にほぼ同じ内容で伝えられている。
- 広まり方
- 1983年の『向原の民俗(上)』と1984年の『向原の民俗(下)』(いずれも山梨県富士吉田市、都留文科大学民俗学研究会)の信仰・寺檀の項に記録されている。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ