えんりゃくじのおおすぎ
延暦寺の大杉
国内
場所・異界
- どんな話か
- 同心の乱行のあと、夜半に谷へ倒れた大杉が朝には元通りに立っていたという怪。
- 細部
- 宝暦四年、山門の修理が進められていたころの出来事として語られる。ある同心が正気を失い、人を斬ったうえで自ら命を絶った。潔斎も守らず、行いの荒んだ者だったという。ある夜更け、耳をつんざく音に人々が飛び起き、院の内を見て回ると、門前に立つ大杉が谷へ倒れ落ちており、そのために小道が押し潰されて外へ知らせる手だてもなかった。評議は夜が明けてからにしようと待ち、明るくなって現場に立つと、杉も道も何事もなかったように元の姿へ戻っていた。
- 広まり方
- 1978年刊の『日本随筆大成第三期』に収める神沢杜口『翁草』に記される。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ