おやくしさま
お薬師様
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 寺に泊まった女が託宣を語り、師弟の不和は前世の因縁だと明かして稲荷の勧請を勧めた話。
- 細部
- 大島に伝わる馬坂稲荷の由来として語られる。ある寺が男女二人連れを宿めたところ、女のほうが突然倒れて口を開き、託宣とおぼしき言葉を語り始めた。それによれば、年老いた僧の前世はこの地の城主であり、若い僧はその城主を討ち取った側の者だったという。だからこそ二人は師弟でありながら折り合いが悪いのだと説かれた。稲荷を建てればよいという指示に従って社を設けると、実際に二人の関係はほぐれたと伝えられる。人の不和の原因を前世の敵味方に求め、その解消を稲荷勧請という具体的な行為に結びつけた縁起である。
- 広まり方
- 1984年刊『伊那』所収、宮下弥七による大島の伝説 馬坂稲荷の報告に記録がある。
- 地域
- 長野県松川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ