おとわもり
音羽森
国内
場所・異界
- どんな話か
- 一夜で育っていた山を音羽という娘が見てしまい成長が止まったため、山は彼女の名にちなんで呼ばれるという。
- 細部
この山はたった一夜のうちに生い出たのだという。むかし山のふもとに音羽という娘が住んでおり、夜中に用を足そうと外へ出ると地響きがするので見てみると、ちょうど山がむくむくと育っている最中だった。音羽がひと目見たとたん、山の生長はそこで止まってしまったので、この山をオトアモリと呼ぶようになったという。もし誰にも見られていなければ、富士山よりも高くなっていたはずだといわれる。
山が育った分だけ品井沼のあたりがへこんで大沼ができたとも伝わる。江戸時代、仙台の儒者が「太白星がこの地に落ちてこの山となった」と説いたことから、今では太白山とも呼ばれている。なお、オドは大土・小鋭・雄鋭などとも書かれるが、オドといえば必ず森を指す言葉であって、山を指すことはないのだという。
- 広まり方
- 『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説・山の部に記録されている。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ