おとうみょうまつ
お灯明松
国内
場所・異界
- どんな話か
- 墓所に立つ大きな赤松の梢が夜ごと燃えて遠くからも見えたため、この名で呼ばれた。
- 細部
- 話者の家の墓地には、周囲より一段と太い赤松がそびえていた。この木が特別視されたのは、日が暮れるたびに梢の先が火を灯したように輝いたためだという。しかもその光は木のそばだけでなく、離れた場所からも認められるほどであった。仏前に供える灯明になぞらえて、お灯明松の名がついた。墓所という場所柄と、高い木の先端に生じる光の現象が結びついており、狐火や墓地の怪火と同じ系統の語りでありながら、忌むより供養の灯として受け止められている点に特色がある。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第十二編口頭伝承、第二章伝説の松の伝説の項による。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ