おとろばばさま
オトロ婆様
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 山歩きを好んだ老婆オトロ婆様がある年山へ入ったまま消息を絶ち、捜索の青年団二隊が同時刻に歩く老婆の幻を目撃した直後、一隊が息絶えた姿を見つけた。
- 細部
- 若桜町にオトロ婆様と呼ばれる、山歩きを好む老婆がいた。ある年、老婆はふらりと山に入ったきり戻らなくなり、心配した青年団が二手に分かれて捜索に出ることになった。すると、別々の場所を捜していたはずの二つの捜索隊が、ちょうど同じ時刻に老婆が歩いている姿の幻をそれぞれ目にしたという。そのすぐあと、一方の捜索隊が息絶えて倒れている老婆を見つけ出した。姿が見えるはずのない場所と時刻に老婆の幻が現れたことから、山中で命を落とす間際の不思議な符合として語り伝えられている。
- 広まり方
- 1941年の『民間伝承』所収、今野圓輔「山の怪異」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県若桜町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ