おとこしゅのゆうれい
男衆の幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 急死した下男が年季証文を返してもらえず夜な夜な現れ、証文を墓に埋めてやるとそれきり現れなくなったという。
- 細部
- ある家で働いていた男衆が、急性の肺炎か何かをこじらせて急に亡くなってしまった。納棺の際、慌ただしさのなかで彼が奉公していた年季証文を棺に納め忘れてしまったため、その後、毎晩のように男衆の霊がよなよな現れては、情けなさそうな顔で主人のことをじっと見つめるようになったという。ある晩、たまりかねた主人がわけを問いただすと、男衆はうつむいたまま、あの証文さえ手元に戻ればもうこの家をさまよわずに済むのだと小さな声で訴えた。そこで年季証文を墓に埋めてやったところ、男衆はそれきり現れなくなったと伝わる。
- 広まり方
- 『甲斐路』1989年掲載、堀内真「都留市谷村の昔話―安藤千鶴子氏の伝承を中心として」に記録がある。
- 地域
- 山梨県都留市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ