いどのみずおと
井戸の水音
国内
場所・異界
- どんな話か
- 借家の井戸から夜ごと水音が聞こえ、夫婦そろって焼け死ぬ老婆の夢を見たという話。
- 細部
- 語り手の友人が製材工場の敷地内にある借家へ移り住んだところ、しばらくして夜中に目が覚めるようになった。井戸へ水滴が落ちる音が耳につくのである。やがてある晩、白髪に火が回って老婆がむごたらしく死ぬ夢を見た。翌朝その話をすると、同じ夜に妻もまったく同じ夢を見ていたことが分かる。その家は、戦時中の空襲で全身に火を浴びた老婆が井戸へ身を投げた場所の上に建てられたものだったという。音と夢が土地の来歴に結びついた形で語られている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』に載る名本栄一の夫婦で見た夢に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ