まつもとのだいしさまのいきすぎいましめ
松本の大師様の行きすぎ戒め
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 食べ尽くす行事の行きすぎを、乞食坊主の姿で戒めに来たのは大師様だったという話。
- 細部
- オーデシコと呼ばれる日には振る舞いにあずかれたが、限度を超えて食べさせられ、命を落とす者まで出た。一人責め殺せばその年は豊作になるといわれ、幼い女の子までが犠牲になったという。あるとき一人の乞食坊主が現れ、いくら出しても平らげてしまうので、もう差し上げるものがないと詫びると、坊主はごちそうになったと言い残してどこかへ去った。責め殺せなかった以上その年は凶作だと村中が頭を抱えたが、翌朝調べると、食べかけのうどんが裏の畑に山と積まれていた。誰言うともなく、あれは大師様が行事の行きすぎを戒めに来られたのだということになり、以後この責め殺しはやめたと伝えられる。
- 広まり方
- 1990年刊『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、神社や寺や堂の伝説のうち寺や堂の伝説の項に収められている。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ