おすいわ
雄岩
国内
場所・異界
- どんな話か
- 坂ノ下川そばの雄岩は地震で山から落ちて以来、夜ごと雌岩を呼び続けたため、長者が矢と経文で鎮めたと伝わる。
- 細部
- 坂ノ下川沿いに立つ雄岩は、もとは山の上で雌岩と一体になって重なっていたが、三百年以上前に起きた地震で崩れ落ちたと伝わる。その後も夜ごと「オーイ、オーイ」と声をあげて山上に残る雌岩を呼び続けたため、粟田郡大門の長者と称される人物が矢を放って岩に打ち込み、表面に南無妙法蓮華経の経文を刻みつけて鳴き声を止めさせたという。それ以来、雌岩のかたわらを尼が千人通り過ぎたときに落下すると語られてきたが、いまだにその出来事は起きていないと伝わる。
- 広まり方
- 1968年刊行の『福井旧上池田村の民俗』所収、東洋大学民俗研究会による「口承文芸」の章に記録がある。
- 地域
- 福井県池田町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ