おせんがふち
お仙ヶ淵
国内
場所・異界
- どんな話か
- 家畜を盗んだ大蛇の化身三人を神として祀った淵で、のちに雨乞いの神ともなった。
- 細部
- どこからともなくこの村に移り住んできた三人の姉弟がいた。上からお仙、庄兵衛、金次郎という。彼らが来てから、それまで穏やかだった村で毎晩のように家畜が消えるようになり、跡には大蛇のものらしい鱗が落ちていた。三人が蛇の化身であり盗みの主だと知れると、村人は退治を話し合ったが、祟りを恐れて殺すことを避け、神として祀り込める道を選ぶ。お仙はお仙ヶ淵に、庄兵衛は築地原の菖蒲池に、金次郎は金次郎池に祀られ、年に一度の祭りが営まれた。以来、家畜が盗まれることはなくなったという。のちに村が大干ばつに見舞われ飲み水にも事欠いたとき、この淵に願をかけると急に大雨が降ったため、雨乞いの神としても頼られるようになった。
- 広まり方
- 1987年刊の『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、水の伝説(細川修・松本清人)に二話が載る。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ