おおくらのきゃく
大蔵の客
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 大晦日の夜に預かった棺桶が、夜明けには金に変わっていたという話。
- 細部
- 大晦日の夜、信心深い女きみは火の番をしていたが、うっかり火種を絶やしてしまう。困り果てて外へ出ると、ちょうど葬列が通りかかった。火を分けてもらう代わりに棺桶を一晩置かせてほしいと乞われ、承知して押入れにしまっておいた。夜が明けて確かめると、棺桶の中身は黄金に変わっていたという。きみはその財で寺を建て、やがて生き仏と敬われるようになった。年越しの夜に訪れる異形の客をもてなすことで富を得る、来訪神の型を持つ話である。
- 広まり方
- 1968年の『あゆみ―忽那諸島の民俗―』(森正史監修)の昔話の章に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ