ともざきをたずねるおんりょう
友崎を尋ねる怨霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 友崎という家の主に殺され海に沈められた旅人の怨霊が、夜の相川通いの舟に現れ「友崎はおらぬか」と問うては消えるという。
- 細部
- 友崎という屋号を持つ家の主が、舟に乗せた旅の者を沖で手にかけ、金品を奪って海に沈めるという事件があった。それ以来、夜に相川へ通う舟がその海域を通りかかると、決まって不気味な出来事が起こるようになったという。舟べりに冷たい死人の手がかかったかと思うと、青白い顔が舟の中をのぞきこみ、「友崎はおらぬか」と低い声で尋ねてくる。乗っている者が「いない」と答えると、無念そうにひと声うめいたのち、その姿は海の中へと消えていくのだという。殺されて海に葬られた者の恨みが、加害者の名を求め続ける形で夜ごとの海に現れ続けているとする話である。
- 広まり方
- 『季刊民話』1975年掲載、「外海府の民話」合同調査班「外海府物語その1」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ