おののこまちのれい
小野小町の霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 深草少将の恨みで病んだ小町が米沢で薬師如来に救われながらも没し、霊が呉服商に告げた話。
- 細部
- 京の深草少将は小野小町に想いを寄せて通い続けたが応えてもらえず、望みを果たせぬまま世を去った。その恨みのためか小町は病を得て、父に会いたいと北国を目指す道中、米沢の山中で倒れてしまう。そこへ薬師如来が現れて小野川の湯を教え、小町の病は一度は癒えたものの、塩井の地で最期を迎えたという。村人はその地に地蔵を建てて葬り、これが美女塚と呼ばれるようになった。二百年ほどのちに、この塚を訪れた旅の僧が経を読むと小町の霊が現れ、米沢の呉服商であった清欒こそ深草少将の生まれ変わりだと告げた。これを知った清欒はほどなく病で亡くなり、美女塚の西方に美男塚を建てて葬られたという。話には異伝も多い。
- 広まり方
- 1976年の『置賜の民俗』所収、武田正の「口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 山形県米沢市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ