おんなのきょうじん
女の狂人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 小鹿野町に伝わる話で、正気を失った女性が嫁入りの衣装ひとそろいを行李へ収めて山へ入っていき、次第にぼろをまとって小鍋を手に村へ食べ物を乞いに来るようになったという。
- 細部
- 小鹿野町に伝わる話。ある女性が心を病み、嫁入りのための装束一式を行李に詰め込んで山の中へ入っていった。初めのころはその衣装をまとい、華やかに装った様子であったというが、時が経つにつれてしだいにぼろをまとうようになり、小さな鍋を手に持って村まで下り、人々に食べ物を分けてもらうようになったと伝えられる。真冬の時期であってもぼろの単衣一枚で過ごしており、それでいて寒がる様子もなかったという、常人とは異なる姿が語り継がれている。
- 広まり方
- 1953年刊行の『民俗採訪』のうち、國學院大學民俗学研究会による「埼玉県秩父郡倉尾村」の調査記録に収められている。
- 地域
- 埼玉県小鹿野町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ