おんな
女
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 長崎市には夜に女の姿で現れる怪異が複数伝わり、火事を知らせる狐や、死後に子を育てようとする産女の話がある。
- 細部
長崎市には夜に女の姿をした怪異が現れる話が複数伝わっている。ひとつは鍛冶屋町でのことで、ある年の暮春の夕方、庭先に洗い髪の女が後ろ向きに立ち、裏木戸の方角を指し示すとふっと消えた。示された方を確かめに行くと、近くの墓地のごみ捨て場で枯れ芝が燃えており、これは大溝に棲む狐が知らせてくれたものだと語られている。もうひとつは寺町通りの飴屋での出来事で、夜な夜な戸を叩いて赤ん坊を抱いた若い女が飴を買いに現れた。
不審に思った亭主が跡をつけると、女は四つ辻の井戸で水を汲んで飴を溶き、赤子に含ませたのち、伊良林にある光源寺の墓地の仮屋で姿を消した。調べてみると、身ごもったまま亡くなった女から、その後に子が生まれていたのだという。
- 広まり方
- 1920年の『土の鈴』所収、田中田士英「大溝の狐の話」と、1923年の同誌所収、本山桂川「産女の幽霊」にそれぞれ記録がある。
- 地域
- 長崎県長崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ