おにづか
鬼塚
国内
場所・異界
- どんな話か
- 戦死した武将を祀る鬼塚を焼き払った線香屋がうわ言を発したのち一族が怪火で焼死し、鬼塚に棲む狸の仕業だと噂された。
- 細部
- 善通寺には雨霧城の武将であった鬼塚八郎右衛門をめぐる伝説がある。八郎右衛門は合戦に敗れて落ちのびる道中、追っ手の雑兵に捕らわれて命を落とした。これを哀れんだ村人たちは彼を供養するため鬼塚と呼ばれる塚を築いて祀った。ところが後年、耕地整理のために祠を取り壊し焼き払ってしまった線香屋が病の床に伏せることになる。うわ言のように「お前は何しに来た」「鬼塚を焼いて悪かった、許してくれ」と繰り返し口にしていたといい、その夜のうちに怪火が起こって線香屋の一族はことごとく焼け死んでしまった。村人たちはこれを、長年鬼塚のあたりに棲みついていた狸の仕業だろうと語り合ったという。
- 広まり方
- 1936年の『旅と伝説』に草薙武吉が発表した「讃岐の塚伝説」に記録がある。
- 地域
- 香川県善通寺市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ