おにまつ
鬼松
国内
場所・異界
- どんな話か
- 桑の木の矢で降参した鬼を金の鎖で繋いだ松の名で、そばには鬼松地蔵が祀られる。
- 細部
- 角先渓谷の奥にある大岩は鬼ヶ城と呼ばれ、遠い昔ここに鬼が棲みついて一帯を荒らし回ったと語られる。坂上田村麻呂が攻め寄せたが鬼はどうしても屈しなかった。そこで金縄山の観音に祈願したところ、桑の木を矢にして射よという告げがあり、その通りにするとたちまち鬼は降参した。捕らえた鬼を金の鎖で縛って松に繋いだといい、その場所を金縄山、繋いだ松を鬼松、そこに祀った地蔵を鬼松地蔵と呼ぶようになった。一つの退治譚から山名と樹木名と地蔵の名の三つが導かれている。
- 広まり方
- 1987年刊の『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、細川修・松本清人による植物の伝説の項に収められている。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ