おにはか
鬼墓
国内
場所・異界
- どんな話か
- 朝ごとにぬれた草履を履いて出かける息子を父が追うと、息子は墓を暴いて死体を食べており、その因縁が鬼墓という地名に残るという。
- 細部
- 毎朝、玄関先にぬれた草履が置かれているのを不審に思った父親が、ある晩その持ち主を尾行した。すると息子の清五郎がその草履を履き、小川を渡って対岸の墓地へと入っていくのを見届けた。あとを追って身を隠しながら見ていると、清五郎は墓を掘り返し、子供の亡骸を引きずり出して食らっていたという。孫の身に危険が及ぶことを恐れた父は、意を決して息子を討とうとしたものの、取り逃がしてしまった。この地に残る鬼墓という地名が、清五郎に暴かれた墓を指すのか、清五郎自身が葬られた墓を指すのかは今も判然としないという。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』に掲載された三原良吉「伝説の島原」に記録がある。
- 地域
- 長崎県南島原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ