つるおかのじぞうにしりぞけられたおに
鶴岡の地蔵に退けられた鬼
国内
場所・異界
- どんな話か
- 地蔵に撃退された鬼が鍛冶屋にだけ助けられた話や、人を食う鬼を地蔵尊が追い払った話が伝わる。
- 細部
- 後三年の役のとき、越後からやってきた鬼が阿部貞任に加勢しようとして鬼坂峠にさしかかった。ところがそこに立っていた地蔵に蹴られてしまい、逃げるように越後へ引き返すことになる。鬼という姿のせいでどの家からも宿を断られてしまうが、ひとつだけ鍛冶屋が泊めてくれたので、鬼はそのお礼をしたという。また別に、鬼峠という場所では鬼が人をつかまえて食べてしまうことが続いていたが、地蔵尊がこれと戦って地域から追い出したという話も伝わっている。いずれも地蔵が鬼を打ち払う守り手として描かれている。
- 広まり方
- 1970年の『日本民俗学』に載る若尾五雄の「鬼と金工」、および1943年の『民間伝承』に載る山口彌一郎の「鬼越・二渡の地名」に記録がある。
- 地域
- 山形県鶴岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ