しずおかのじゅうつぶだんごとせつぶんよけ
静岡の十粒団子と節分除け
国内
場所・異界
- どんな話か
- 節分の目籠と研ぎ汁で鬼を防ぐ風習と、宇津ノ谷峠の鬼を地蔵尊が団子にして呑み込んだという十粒団子の由来譚が伝わる。
- 細部
静岡市清水区では、節分になると目籠にあらゆる鬼を宿らせて、翌日それを川に流すという風習があった。また、手桶に米の研ぎ汁を入れて目籠のそばに置いておくと、鬼や一つ目小僧がその汁を飲んで満足し、家の中で悪さをしないともいわれている。駿河区には、鬼にまつわる由来譚も伝わっている。在原業平が東国へ下る旅の途中、宇津ノ谷の峠に鬼が出ると聞き、下野宇都宮の素麺谷にある地蔵尊に鬼を鎮めてくれるよう祈願した。
すると地蔵尊は僧の姿となって現れ、その鬼を十粒の小さな団子に変えて呑み込んでしまったという。土地の人々はこの地蔵尊を手厚く祀るようになり、これが慶竜寺の名物である十粒団子の由来になったと伝えられている。ほぼ同じ筋立てで、鬼が人をさらったために地蔵尊が現れて団子にして呑み込んだと語る異伝も残っている。
- 広まり方
- 1993年刊『静岡県史 資料編24 民俗2』所収、八木洋行「東海道の名物」および大嶋善孝「家の中の神々」、1955年の『民俗採訪』に載った國學院大學民俗学研究会「静岡県庵原郡両河内村」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ