さどのとりまねでおにをにがす
佐渡の鶏まねで鬼を逃がす
国内
場所・異界
- どんな話か
- 穴の奥で鬼の博打場に迷い込んだ爺さんが鶏の鳴きまねで金を得た昔話と、節分に鬼除けの札を立てる風習が伝わる。
- 細部
落とした団子を追って穴をくぐった爺さんが、その先で鬼たちが博打に興じている場所に出くわしてしまった昔話がある。とっさに鶏の鳴き真似をしてみせると、鬼たちは夜が明けたと勘違いして慌てて逃げ出し、爺さんは残された金を手に入れることができた。ところが隣に住む欲深い爺さんがこれをまねて同じことをしようとしたところ、鳴きまねに失敗して鬼に見つかり、食われてしまったという。
もう一つ、節分にはフシの木で作った板を戸口や窓辺に立てる習わしがあり、表には「十二月」と書き、裏には点を9個、あるいは「九」の字を書く家もある。これは、やってきた鬼がその点や文字を数えているあいだに、家の者が逃げる時間を稼げるからだと説明されている。
- 広まり方
- 1955年の『日本民俗学』掲載の丸山久子「佐渡の昔話」と、1984年刊行の『新潟県史』資料編23民俗2、第5編2-1「屋内の神々:玄関口」(谷口貢)の二つに記されている。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ