まむろがわのおにうたげのぜにとり
真室川の鬼宴の銭取り
国内
場所・異界
- どんな話か
- 地蔵の助言で鬼たちの宴から銭を得た爺の話と、鬼婆に母を奪われた子が仇討ちをした話。
- 細部
- 爺さまが地蔵さまに肩へ乗せてもらい、高い場所から様子をうかがっていると、告げられていたとおり赤鬼や青鬼、縞模様の鬼などが次々と集まってきて、金棒を置いては銭を出し合い、歌い笑いながら過ごしていた。銭が十分にたまったところで爺さまが鶏の鳴き声を真似ると、鬼たちは夜明けと思い込み、銭を置いたまま慌てて逃げ去ったため、爺さまはその銭を手にすることができたという。もう一つの話では、夜の猟から帰った夫が、妻を鬼婆に食われてしまったことを知るが、腹の中にいた子供だけは無事に残っていた。この子は成長して大男となり、鉄の弾を鬼婆に撃ち込んで母の仇を討ち、後に相撲取りの元祖になったという。鬼婆の正体は実は狐であった。
- 広まり方
- 1964年の『芸能』所収、野村純一の「どんぺからっこ・ねっけど(五)―安楽城の昔話―」、および1991年の『あしなか』所収、野村敬子の「鬼の食い残し」に記録がある。
- 地域
- 山形県真室川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ