きかいちょうのかみがおろしたつなとおに
喜界町の神が下ろした綱と鬼
国内
場所・異界
- どんな話か
- 豚や馬を食われ木に登って逃げた男を、鬼は池に映った姿と勘違いして水を飲み干すが、天から下りた綱で男が昇天すると鬼は真似て綱ごと落命した。
- 細部
鬼に豚と馬を食われてしまった男が木の上に逃げ登ったところ、池の水面に自分の姿が映り込んでいた。追ってきた鬼はその池の中に男がいると思い込み、捕まえようと池の水をすっかり飲み干してしまう。それでも見つからずにいたところ、ようやく頭上の木の上にいる男に気づいた鬼は、どうやって登ったのかと尋ねた。男はわざと嘘の登り方を教えて鬼をだます一方、自分は天の神様が下ろしてくれた長い綱につかまって天上へと昇っていった。
同じように綱を使って登ろうとした鬼だったが、途中で綱が切れてしまい、まっさかさまに落ちて死んでしまったという。木の上に追い詰められた男が知恵を働かせて鬼から逃れる、南西諸島に広く分布する話型のひとつである。
- 広まり方
- 1930年の『旅と伝説』岩倉市郎「鬼界島の昔話」と1936年の関敬吾「牛方山姥の昔話―逃鼠昔話の一類型として―」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県喜界町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ