かなざわのおにがまもるどぞう
金沢の鬼が守る土蔵
国内
場所・異界
- どんな話か
- 金沢の富永家では鬼を祀り、大火から蔵を守った鬼と豆まきの唱え言葉にまつわる異なる伝承が残る。
- 細部
- 金沢の富永家では、古くから屋敷の土蔵に鬼を祀る習わしがあったという。かつて金沢で大火が起きた際には、この土蔵の上に鬼が姿を現して火の粉を払いのけ、おかげで家は類焼を免れたと伝えられている。元日ごとに当主と長男の二人が白の装束をまとい土蔵へ入って神酒を供えるが、酒はひと晩で空になってしまうという。節分の豆まきでも「福は内鬼も内」ととなえるのがこの家のならわしとされる。一方、別の伝えでは、ある年の節分に金沢城下の富永家へどこからともなく一匹の鬼がやって来て、それ以来家運が万事に恵まれるようになったといい、この由来から豆まきの際に「福は外鬼は内」ととなえるのだとも語られている。
- 広まり方
- 1971年の『民間伝承』に掲載された、小倉学「『福は内鬼も内』の家」に、富永家をめぐる異なる伝えとして記録されている。
- 地域
- 石川県金沢市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ