ほくとのおにをさけるぼんのざる
北杜の鬼を避ける盆のざる
国内
場所・異界
- どんな話か
- 盆に亡くなるとザルを被せて葬り、師走には牡丹餅を戸口に挿すなど、鬼にまつわる白州町・須玉町の習わし。
- 細部
白州町では、お盆の期間内に亡くなった人を葬る際、頭にザルを被せる習わしがあった。先祖の霊がこの世に帰ってくる時期に逆行するように墓へ向かうことになるため、地獄の鬼に頭を叩かれてしまう、それを防ぐためにザルを被せるのだという。同じ白州町には、鬼なのか山姥なのかはっきりしない者が山を背負って運んできたが、途中でオンガラと呼ばれる背負い紐が切れてしまい、けちな婆さんが代わりの紐を貸してくれなかったために、仕方なくその場に置いていった分が積もって中山になったという話も伝わる。
須玉町では、十二月二十七日になると、牡丹餅を木の枝に刺して家の入口に立てておく習わしがあり、これはおかべの入道と呼ばれ、この日に鬼がやってくるためのものだとされる。家によっては、一晩じゅう庭先に籠を出しておくところもあったという。
- 広まり方
- 1978年刊行の『白州の民俗―山梨県北巨摩郡白州町旧菅原・鳳来村―』(東洋大学民俗研究会)と、1969年の『民俗採訪』(國學院大學民俗学研究会)にまたがって記録されている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ