ほうふのろうばのたたりとふさく
防府の老婆の祟りと不作
国内
場所・異界
- どんな話か
- 独り身の老婆が野菜を盗んで袋叩きにより死に、その形相が鬼のようだったため、翌年からの不作は老婆の祟りとされた。
- 細部
- 身寄りのない一人暮らしの老婆が、他人の畑から野菜を盗んだ咎で村人たちに袋叩きにされ、命を落とすということがあった。息絶えたときの老婆の顔つきは鬼のように恐ろしいものであったと伝えられている。ところが翌年になると、その畑では野菜がまったく育たなくなってしまった。人々はこれを、袋叩きにあって死んだ老婆の恨みが祟ったものだと考え、鬼のような形相で死んだ姿と結び付けて語り継いだ。盗みへの制裁が思わぬ形で村に跳ね返ってきた話といえる。
- 広まり方
- 1953年の『防長民俗』に掲載された柳星甫「鬼祭」に記録がある。
- 地域
- 山口県防府市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ