あがまちのおにのうでとけむだしきんき
阿賀町の鬼の腕と煙出し禁忌
国内
場所・異界
- どんな話か
- 渡部姓の家では鬼から奪った腕を取り返しに来られた由来から、ケムダシの窓や豆まきの掛け声を避けるという。
- 細部
- 阿賀町の渡部姓の家では、屋根に設けるケムダシ(棟破風)を作らないという習わしがある。その由来は、先祖が鬼から奪った腕を家に置いていたところ、鬼が人間に姿を変えて訪ねてきて、腕を見せてほしいと頼み込み、渡された隙にそれをつかんでケムダシの穴から逃げ去ったためだという。別に伝わる話では、頼光と金時、渡辺の綱が鬼退治に赴いた際、綱が鬼の腕を持ち帰った。翌晩、綱の祖母に化けた鬼が腕を見に来て、断り切れず見せたところ、鬼は正体を現して腕を奪い高窓から逃げてしまった。以来、渡部姓の家では煙出しの窓を作らず、節分の豆まきでも「鬼は外」とは唱えないのだという。
- 広まり方
- 1976年の『西川の民俗―新潟県東蒲原郡上川村旧西川村―』所収、東洋大学民俗研究会「四 衣食住」および「九 口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 新潟県阿賀町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ