おきく
お菊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 米で水を装った計略が露見し、殺されて池に沈められた娘が雨の日に姿を見せるという。
- 細部
- 城が攻められた際、領主は米を流して水が豊かにあるように敵の目を欺いたと語られる。ところが仕えていた腰元が敵方に捕らわれ、からくりを明かしてしまったため計略は破れた。怒った領主は、その腰元の妹にあたる娘を手にかけ、亡骸を池へ沈めたという。以来、雨の落ちる日になると池のあたりに娘の影が立ち、すすり泣く声が聞こえると伝えられている。籠城の知恵と、その巻き添えになった娘の無念とが、一つの池に重ねて語られている話である。
- 広まり方
- 1936年の『近畿民俗』に載る水木直箭「近江の伝説」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県多賀町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ