のまのろうば
野間の老婆
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 重茂山の落城を招いた密告者の老婆が語られ、その血筋の家は祟りで衰えたと伝えられる。
- 細部
- 重茂山で合戦があった際、城方は水に窮した。城主は蔵の米を滝のように流し落として、あたかも水が豊かにあるように敵へ見せかけたという。ところが野間の老婆がその仕掛けを敵方に知らせ、さらに山の内側ではなく野間側から尾根づたいに攻める道筋まで教えたため、城は落ちた。以来この老婆の家は祟りで傾いたとされ、血筋にあたる家の者にはミエルと呼ばれて病弱だったり性質に難があったりする者が出るとまで語られた。裏切り者を血統ごと語り継ぐ、重い形の伝承である。
- 広まり方
- 1965年刊『あゆみ』所収、河野正文「重茂山の史跡と伝説」に二例とも記録がある。
- 地域
- 愛媛県今治市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ